安倍晴明（９２１～１００５年）は平安中期に活躍した陰陽師です。 陰陽師とは古代日本の律令制下の官職の1つで、陰陽五行思想に基づいた陰陽道によって占術など方術や、祭祀を司るものを称します。その陰陽道を操る陰陽師の中でも別格として存在していたのが、安倍晴明です。

安倍晴明は魑魅魍魎が跋扈する京の都を霊的な意味でコントロールすることのできる、稀有な力の持ち主でした。当時の京都は、藤原氏によって九州の太宰府へ左遷させられ、その地で絶命し、おそるべき怨霊と化した菅原道真の崇りに脅かされていましたが、この厄介な怨霊を鎮め、都を守ったのが安倍晴明なのです。

彼はこの功績によって、殿上人に取り立てられました。また、晴明は、式神と呼ばれる使役神を自分の手足のように使ったり、閉ざされた箱の中身を見抜くなど、数々の不思議な術を身につけていたことでも知られています。

こうした晴明の力と知恵の源となっていたのが、六壬神課（十二天祥星占術）なのです。彼らは天から与えられた運命を知り、行動を起こすにふさわしい時を知ることで、大きな力を手にし、歴史を動かしました。そしてそれは、あなた自身にも充分に可能なことなのです。あなたも運命を知り、時を知れば、あなた自身の歴史を思いのままに動かしていけるのです。